マルチジャンル・ホラーRPG インセイン
セッティング:本当は怖い現代日本
舞台:現代、任意の国
プレイヤー人数:4人
リミット:3サイクル
狂気カード:10枚
タイプ:協力型
レギュレーション:基本ルルブのみで遊べる(GMはデッドループ推奨)
※特殊な処理があるため、シナリオ独自のルールも採用します。
本シナリオは「インセインで脱出ゲームをやってみたい」と謎解きが好きだが制作経験のない作者が試験的に作成したものです。謎が解けなくても、調査に成功し、PC同士の協力があれば脱出は可能です。逆に、少しでも非協力的なPCがいればクリアできません。
本シナリオは特殊な進行が必要なため、テキストセッション推奨です。具体的に言うと、1サイクル内のすべてのシーンを同時進行し、シーンプレイヤーはほかのPCのシーンに登場不可・閲覧不可です。また、時間制限もあります。
GMは各シーンを平行して処理しなければならないため、TRPG初心者には非推奨です。
PC同士で顔を合わせることがないため、立ち絵も不要です(任意)。
詳細はシナリオ本文をご確認ください。
目が覚めたら、視界に入るのは鉄格子だった。
見知らぬ牢獄には自分一人、そして、白い箱が一つ。
ここはどこなのか、一体なぜ自分はここにいるのか――
それを確かめるためにも、まずは脱出しなければならない。
それが、人間とAIプログラムの日常。
○PC1 探偵
推奨職業:探偵
あなたはそこそこ有名な私立探偵だ。自分の事務所を持ち、近所の猫探しから陰謀渦巻く事件まで解決したことがある。
あなたの【使命】は、「牢獄から脱出する」ことだ。
○PC2 犯罪者
推奨職業:泥棒
あなたは極悪人とまではいかないが、犯罪に手を染めている。一般的な防犯装置ではあなたを阻むことはできない…はずだが。
あなたの【使命】は、「牢獄から脱出する」ことだ。
○PC3 ハッカー
推奨職業:技術者
あなたは卓越したプログラミング技術を持ち、並大抵のセキュリティーなら突破することができる。だが、果たしてこの状況に役立つのだろうか。
あなたの【使命】は、「牢獄から脱出する」ことだ。
○PC4 シェフ
推奨職業:料理人
あなたは料理の達人だ。食について豊富な知識を持ち、毎日お客様のために美味しい料理を作っている。どう考えても恨みを買うことはないはずだが。
あなたの【使命】は、「牢獄から脱出する」ことだ。
本作は、「河嶋陶一朗/冒険企画局」「株式会社新紀元社」が権利を有する『マルチジャンル・ホラーRPG インセイン』の二次創作物です。
©河嶋陶一朗/冒険企画局/新紀元社
本作を遊ぶのにインセインの基本ルールブックが必要です。本文中の「ルルブ」「ルールブック」表記は基本ルールブックを指しています。
この先はGMする方のみ読み進めてください。
――― × ――― × ――― × ―――
とある科学者が「夢」について研究していた。彼は実験を繰り返して、被験者に特定の夢を見せたり、夢の中でも自分の意思で行動を起こせるようにと、脳波をコントロールする機械を作り出した。
これまでの実験は被験者を募って行ったものだが、先入観を捨てさせるため、また複数人相手での運用を試すために、科学者はこっそりと対象を見定めて、事前に知らせることなく実験を実施することにした。
そして今回、彼に選ばれたのはPCたちだった。
シナリオ内で起きた出来事は基本的にPCたちの見ている夢なので、多少不思議な現象も起きるし(現実ではありえない牢獄の仕組みなど)、現実世界で起きるとさっぱり忘れてしまうこともある。
なので脱出が失敗しても現実でペナルティーを受けることはないし、牢獄に戻されるのもただ繰り返して同じ夢を見ているだけである。
これ以降、※から始まるのはGM情報とする。
――― × ――― × ――― × ―――
PCハンドアウトを配る時点、またはシナリオ概要を説明する時点で、アビリティの【目星】は使用できないと提示してください。また、戦闘がないことも提示して構わない。
PCの秘密はすべてシナリオの背景を補完するためのものである。お互いの調査を行う機会がないため、PCの秘密をすべて「なし」にしても構わない。
推奨職業:探偵
あなたはそこそこ有名な私立探偵だ。自分の事務所を持ち、近所の猫探しから陰謀渦巻く事件まで解決したことがある。
あなたの【使命】は、「牢獄から脱出する」ことだ。
【秘密】
ショック:なし
記憶が確かであれば、あなたは夜遅くまで事務所で依頼の資料を整理していた。しかし、その先の記憶がない。
もし誘拐されていたとしても、ここに連れて来られるまで自分が全く気付かないのもおかしな話だ。
一体ここはどこで、自分はどうしてここにいるのだろうか?
※PC1は仕事の資料を整理しているうちに寝落ちしてしまった。
推奨職業:泥棒
あなたは極悪人とまではいかないが、犯罪に手を染めている。一般的な防犯装置ではあなたを阻むことはできない…はずだが。
あなたの【使命】は、「牢獄から脱出する」ことだ。
【秘密】
ショック:なし
夜はあなたにとってのゴールデンタイムだが、今夜は特に予定がなく、家でのんびりしていたはずだ。
寝る前にニュースでも見ようとテレビの前に座ったところまでは覚えている。一体どうしてこんな場所に来てしまったのだろうか。
誰かの恨みを買ったとしても、この状況はあまりにも不可解だ、とあなたは感じるだろう。
※PC2はテレビを見ているうちに眠くなり、座ったまま眠ってしまった。
推奨職業:技術者
あなたは卓越したプログラミング技術を持ち、並大抵のセキュリティーなら突破することができる。だが、果たしてこの状況に役立つのだろうか。
あなたの【使命】は、「牢獄から脱出する」ことだ。
【秘密】
ショック:なし
とあるプログラムの制作依頼を受けたあなただが、その締め切りが明日だ。
思ったよりも難しい仕事で、締め切りに間に合わせるためにあなたは2日ほど徹夜した。本来なら今もパソコンの前にいるはずだ。
一体どうやって牢獄の中まで移動させられたのか……あなたはここに入れられた記憶さえない。不可解だ。
※PC3は徹夜による体力の限界と眠気で、パソコンの前で寝落ちしてしまった。
推奨職業:料理人
あなたは料理の達人だ。食について豊富な知識を持ち、毎日お客様のために美味しい料理を作っている。どう考えても恨みを買うことはないはずだが。
あなたの【使命】は、「牢獄から脱出する」ことだ。
【秘密】
ショック:なし
あなたが覚えている限り、昨日も普通に一日を終えて、家に帰ってベッドに潜ったはずだ。
なのに目が覚めたら牢獄の中にいた。寝ている間に一体なにが起きたんだ?
体は思い通りに動くが、まだ夢の中にいるのではないかと疑いたくなるほど、この事態は理解しがたいものだ。
※PC4は普通に睡眠を取り、夢を見(せられ)ている。
このシナリオはシーン表を使用しない。
必要があれば、各PCに公開されたハンドアウトに合わせてGMが描写を加えてください。
10枚使用。ランダムで選出しても構わない。
例:
・基本ルルブから:広がる恐怖、依存、疎外感、恐怖症
・デッドループから:予知夢、忌み数、憑依、かんしゃく、虚無感、未視感
※あくまで一例であって、ほかの狂気カードを使っても構わない。
※デッドループ不使用の場合、GMがカードを選びなおしてください。
――― × ――― × ――― × ―――
導入は1シーンで、全員共通になる。GMは以下の描写を参考にシーンを進行させてください。
ふと、意識が浮上する。
何かを背にして座っているあなたは、知らない場所で目が覚めた。最初に目に入ったのは、鉄格子だ。向こうは通路になっているようだ。
なぜこんな場所に来てしまったのかがわからない。後ろを振り向いても、そこにあるのは白い箱が1つだけ。この箱に寄りかかって寝ていたようだ。
この不可解な状況に恐怖を覚えるだろう。PC全員《罠》で恐怖判定を行う。
※まだPCはお互いのことを認識していないが、この恐怖判定に「お守り」を使って振り直すことは可能である。
起き上がろうと身動ぎすると、近くで似たような物音がした。他にも人がいるのだろうか?
PCたちはお互いの存在に気づくだろう。会話を通じて現状を把握することができる。
PCはそれぞれ独房に入れられているようだ。4つの独房は横一列に配置されているため、お互いの声は聞こえるが姿は見えない。鉄格子から外に手を伸ばすことはできるが、隣の独房に届くことはない。
※PCたちに自己紹介をさせ、少し会話をさせてください。
「おい、静かにしろ!殴られたいのか?」
突然、誰かがそう叫んだ。声のほうに目をむければ、PC4がいる独房の外にいつの間にか看守のような服を着た男が立っていた。PC4は彼の後ろ、通路の先に扉があることに気づく。
看守は不機嫌そうにPCたちを見る。もし彼に話しかけたり、反抗的な態度を取ったりすると、看守は容赦なくPCを殴るだろう(痛みは感じるが、耐久力が減ることはない)。
「ここは私語厳禁だ!ったく……交代するまでまだ時間があるじゃねぇか」
つまんねぇな、とつぶやきながら彼は通路を歩き、奥へ向かう。一番端にいるPC1は、自身の独房を通り過ぎたどころに通路の突き当りがあり、そこに看守が使う机と椅子が置いてあることに気付けるだろう。
どかっと椅子に座り込んだ看守はPCたちを熱心に監視しているわけではない。だが、騒いだらまた怒られそうだ。「交代」の時間までは静かに過ごしたほうがいいかもしれない…。
GMはそれぞれのPCに「牢獄」と「箱」のハンドアウトを公開し、メインフェズに移行してください。
○進行に関するルール
以下は本シナリオで採用される特別ルールである。メインフェイズが始まった時点でPL全員に開示してください。
・サイクルごとに、PC4名がシーンプレイヤーとなる4つのシーンを同時に行う。ほかのPCのシーンへの登場は不可。
・各シーンの内容は他のPL・PCに知られないように、個別に進行すること。サイクル中、PLやPC間の会話及び情報共有は固く禁止する。
・リアルで20分が経過するとシーンは強制終了になる。
・サイクルごと、終了時にマスターシーンが発生する。制限時間は15分。PC同士はマスターシーン内のみ情報共有ができるとする(詳細は初回のマスターシーンに説明する)。
・名前に「情報」が入っているプライズは、情報をRPで共有した時点で、相手はそのプライズを獲得することができる。
※マスターシーンの時間制限はあくまで目安であり、すべての情報が共有されたらシーンを閉めてください(PLたちは情報を獲得した時点で謎解きを始められるため)。
※制限時間はテキセ基準。タイピング速度や慣れ、GMの処理速度にも左右されると思うので、GMが適宜変更してください。
○調査に関するルール
以下はPCが自分のシーンにて「調査」を行うときに適用される特別ルールである。進行に関するルールと同じように、メインフェイズが始まった時点でPL全員に開示してください。
・振り直しのためにお守りを使用することはできない。再挑戦はできるが、感情修正や「目星」などのアビリティは使用不可。
・調査に失敗した場合、狂気カードを1枚獲得することで調査したハンドアウトの秘密を獲得できる。
・一部のハンドアウトには謎が書かれており、リアルアイデアで謎が解けたら調査判定に補正がつく(通常通り判定のみでも秘密を獲得できる)。詳しくは各ハンドアウトを参照してください。
・独房の中を歩き回る、物を動かすなどは問題なくできる。ただし、物を破壊するなど、大きな音を立てた場合は看守が様子を見に来る。
・ゾーキングできるのはハンドアウト(プライズ含む)やその秘密に書いてある物のみ。
・調査して出てきた情報は自分では使えないものも含まれるが、マスターシーンで共有することで誰かの役に立つかもしれない。
※騒いだら看守が様子を見に来て、場合によってはPCを殴ったりするが、導入と同様にダメージは発生しない。また、PC同士で会話さえしなければある程度見逃してあげてください。
○ゾーキングに関して
各ハンドアウトに関する情報はハンドアウトの項目に記載する。
それ以外は特に重要な情報はない。ハンドアウトにない物は独房の中には存在しないと考えていい。看守について聞かれたのなら、隙がなく攻撃しても勝てるような人物じゃない、と告げてください。
○マスターシーン「交代の時間」
1サイクル目、2サイクル目の終了時に1回ずつ発生する。
PCたちが独房内を調査していると、外から物音が聞こえる。看守が立ち上がって、通路を歩いてきたようだ。
「ようやく交代の時間かぁ!待ちくたびれたぜ……おいお前ら、次の看守が来るまでおとなしくしろよ!」
そう言って彼は独房を通り過ぎていく。PC4なら彼が扉から外へ出ていったのが見えるだろう。
扉の閉まる音が聞こえて、沈黙が訪れた。交代の看守とやらはまだ来ていないようだ。
今なら、お互いに話しかけても咎められることはないのでは?とPCたちは気づく。
GMは、提示したルールの通りに、PCたちに話し合いの時間を設けてください。
また、初回では積極的に情報交換することを促して、場合によってはアドバイスもしていい。シナリオをクリアするには情報交換が必須であり、PC同士の協力が必要だと改めてPLにお知らせしてください。
※マスターシーンで情報共有を拒んだり、逆にPCのシーンで無理やり情報を共有しようとするPLがいる場合、GMは「夢の世界」を崩壊させ、直接エンディングフェイズに進んでもいい。
情報交換が済む、もしくは時間制限が過ぎると、扉から誰かが入ってくる。
「お前ら、おとなしくしろよ。ここは私語厳禁だからな」
先ほどの看守と見た目が全く同じ人が入ってきた。看守が座っていた場所まで行くとドカッと座り、「交代まで退屈だなぁ」とぼやいた。
同一人物に見えるが、これが交代の看守だろうか……どのみち、彼がいる限り相談することはできない。
1サイクル目終了時のマスターシーンのみ、PC全員《生物学》で恐怖判定を行う。
その後、GMはマスターシーンを閉めて、次のサイクルへ進んでください。
※この恐怖判定は「お守り」を使って振り直すことは可能である。
リミットの3サイクル目が終了した後、クライマックスフェイズに移行する。
「交代時間だな。お前ら、おとなしくしろよ」
前と同じように看守が扉から出ていく。しばらくは帰ってこないだろう。脱出するなら、今がチャンスだ。
独房から脱出するために、PCが手に入れたプライズを使うことができる。PCそれぞれにプライズの使用を宣言してもらい、GMが脱出できたPCを把握したら、エンディングフェイズに移行する。
脱出できたPCとできなかったPCで描写が変わる。両方同時に起きた場合、先に脱出できなかったPCの描写をしてから、成功したPCの描写をしてください。
また、濁流した場合はPC全員脱出できなかった扱いになる。ロストにはならないし、バッドエンド表を振らなくても構わない。
○脱出できなかったPC
色んな方法を試したものの、鍵を開ける方法がわからず、鉄格子はびくともしない。
時間だけが過ぎていく中、ふいに、あなたは耐え難い眠気に襲われる。
なにも考えることができなくなり……プツンと、意識が途切れた。
――ふと、意識が浮上する。
何かを背にして座っているあなたは、知らない場所で目が覚めた。最初に目に入ったのは、鉄格子だった。
一体ここはどこなんだ?…ともかく、ここから脱出する方法を、見つけなければ。
※前の夢が「崩壊」し、再構築された夢をPCは再び見せられている。PCは前の夢の記憶をすべて失くし、脱出はやり直しになる。GMとPLが望めば、(全員が脱出できなかった場合は)セッション自体のやり直し、または別のメンバーと改めてセッションすることも可能だ。
○脱出できたPC
あなたは鍵を開けることができた。鉄格子がせり上がる。逃げるのなら、看守がいない今しかチャンスがない!
唯一の出口へ駆け寄り、扉を開けると、視界が白く染まっていく――
小鳥のさえずりが聞こえて、あなたは目覚めた。もう朝のようだ。何やら長い夢を見た気がするが、朝の支度をしていくうちに忘れてしまう。
さあ、今日も仕事に励まなければ。あなたはそのまま日常へと戻っていくのだろう。
※寝る直前にいた場所でPCは目覚める。描写する場合はそれぞれのPCハンドアウトのGM情報を参照してください。
――― × ――― × ――― × ―――
同じ名前のハンドアウトでもPCによっては内容が違うので、GMは公開の際に注意してください。また、※GM情報を間違って公開しないように注意してください。
ショックありの秘密は、夢の中で実験を強いられ、また謎について考えさせられることで、精神をすり減らしていくことの現れである。
-------------------- ↓初期公開ハンドアウト(2枚)↓ --------------------
○牢獄
正面に鉄格子、あとは何もない壁に囲まれた独房、のように見える。
ここから脱出するにはどうすればいいのだろうか…。
このハンドアウトは調査できない。【プライズ:牢獄の鍵】が手に入れば【秘密】が公開される。
【秘密】
ショック:なし
手を伸ばして探ってみれば、鉄格子の外側に鍵穴のようなものがあった。手に入れた鍵を試しに差し込めば、問題なく解錠できた。鉄格子がせり上がり、脱出することができそうだ。
クライマックスフェイズの開始時に【プライズ:牢獄の鍵】の使用を宣言すれば、PC1は牢獄から脱出することができる。
○箱
正立方体の白い箱。よく見れば蓋となる部分があり、開けると手帳と筆記用具が入っている。手帳は鍵がかけられるタイプで、鍵はどこにも見当たらない。
【秘密】
ショック:なし
二重底の箱である。隠された下の段には一つの鍵と、紙切れが入っていた。
PC1は【プライズ:小さい鍵】と【プライズ:情報・数字】を手に入れる。
-------------------- ↓【箱】秘密獲得時に公開(2枚)↓ --------------------
○プライズ:小さい鍵
一般的な鍵の形をしている。独房を開けることはできない。
このプライズはいつでも使える(手番消費なし)。
このプライズに秘密はない。
○プライズ:情報・数字
「382895」とだけ書かれた紙切れ。裏には何も書かれていない。
このプライズに秘密はない。
※【プライズ:情報・数字】はPC3が必要とする情報である。
-------- ↓【プライズ:小さい鍵】で手帳の鍵を開けたら公開↓(1枚) --------
※手帳について:変換の法則を説明できたら(【プライズ:情報・暗号】の言葉をローマ字に変換し、アルファベットごと4つ先のものに変換すれば暗号文になる)、【手帳】の調査判定に+2の補正をあげてください。法則さえ説明できれば、暗号をすべて変換しなくても補正は適用される。
※暗号の解き方:【プライズ:情報・暗号】とは逆方向の変換になるので、4つ前のアルファベットに変換すればいい。1文字目は「j←(klm)←n」、2文字目は「y←(zab)←c」のように。
○手帳
1ページ目に「ncyyvsoyassvy」と書かれており、2ページ目以降は白紙が暫く続く。
そして、10〜20ページ目の下部には、ページ番号のみ書かれている。
このハンドアウトは【プライズ:情報・暗号】を入手しないと調査できない。
【秘密】
ショック:PC1
暗号を参考に1ページ目の単語を解読すると、「jyuurokuwooru(16を折る)」と書かれていることがわかった。
手帳の16ページ目を半分に折ってみると、不思議なことに白紙だった部分に「18と20を同じように折ってください」と文字が浮かび上がった。
PC1は【プライズ:情報・宝石の力】を手に入れる。また、ハンドアウト【鍵泥棒の謎】が公開される。
------------------- ↓【手帳】秘密獲得時に公開↓(2枚) -------------------
※鍵泥棒の謎について:犯人は「13」である。犯人を指摘できれば、【鍵泥棒の謎】の調査判定に+2の補正をあげてください。
○鍵泥棒の謎
手帳の20ページ目を半分に折ってみると、以下の文字が浮かび上がった。
「鍵を盗んだ犯人は誰でしょう?
10:『私は犯人ではない』 11:『13が鍵を盗んだと思う』
12:『11は正直者だ』 13:『鍵を盗んだのは14だよ』
14:『10は正しいよ』 15:『僕は無実だよ』」
このハンドアウトは【プライズ:情報・嘘つき】を入手しないと調査できない。
【秘密】
ショック:PC1
嘘つきは「13」のようだ。手帳の13ページ目をはがすと、鍵の形をした図形が浮かび上がった。文字通り、脱出の鍵だろうか?
PC1は【プライズ:牢獄の鍵】を手に入れる。
○プライズ:情報・宝石の力
手帳の18ページ目を半分に折ってみると、以下の文字が浮かび上がった。
「5つの宝石の力で出口は『閉まった』ようだ。使われていない宝石こそが鍵となる」
宝石に関する記述があるが、どこかに宝石が大量に落ちているのだろうか?
このプライズに秘密はない。
※【プライズ:情報・宝石の力】はPC2が必要とする情報である。
--------------- ↓【宝石泥棒の謎】秘密獲得時に公開(1枚)↓ ---------------
○プライズ:牢獄の鍵
図形のとおりに鍵を切り取ると、不思議なことにそれは見る見るうちに本物の鍵に変化した。この鍵を使って牢から脱出する方法を探そう。
このプライズに秘密はない。
※このプライズをPC1が入手した時点で、【牢獄】の秘密が公開される。
-------------------- ↓初期公開ハンドアウト(2枚)↓ --------------------
○牢獄
正面に鉄格子、あとは何もない壁に囲まれた独房、のように見える。
ここから脱出するにはどうすればいいのだろうか…。
このハンドアウトは調査できない。【プライズ:牢獄の鍵】が手に入れば【秘密】が公開される。
【秘密】
ショック:なし
よくよく観察すれば、部屋の隅に鍵の形をしているくぼみがあり、手に入れた鍵を差し込めばぴったりはまった。どうやらこの装置で、鉄格子の開閉を管理しているようだ。
クライマックスフェイズの開始時に【プライズ:牢獄の鍵】の使用を宣言すれば、PC2は牢獄から脱出することができる。
○箱
正立方体の白い箱。よく見れば蓋となる部分があり、そこに鍵穴が一つある。鍵は見当たらないが…。
【秘密】
ショック:なし
箱の裏面には小さな引き出しがあって、中からピッキング道具を見つけた。
道具を使って鍵を開けると、箱の中から9枚のコインと一つの天秤、そして一枚の紙切れを見つけた。
PC2は【プライズ:情報・隠された材料】を手に入れる。また、ハンドアウト【天秤とコイン】が公開される。
------------------- ↓【箱】秘密獲得時に公開(2枚)↓ -------------------
※天秤について:1回目はコインを3枚ずつ乗せて、2回目は重量の違うグループから1枚ずつコインを取り天秤に乗せる、とまで宣言できたら、【天秤】の調査判定に+2の補正をあげてください。
※【プライズ:情報・9つの宝】に書かれた文章は、「9枚のコインの中で、8枚は同じ重さの偽物であり、本物のコインは偽物より重い」という意味のヒントである。
○天秤とコイン
左右に糸で皿を吊るして、皿に載せた物の重さを比較できる秤。だいぶ古い物であり、あと2回も使えば糸が切れてしまいそうだ。
その傍らに9枚のコインがある。どれも同じ大きさで、同じ模様が刻まれている。模様は見たことのないもので、貨幣として実際使われているものかはわからない。
このハンドアウトは【プライズ:情報・9つの宝】を所持していないと調査できない。調査することで、天秤を使用することになる。
【秘密】
ショック:PC2
見つけたコインはすべて重さが同じだと思えたが、1枚だけほかのものより重い。それが「本物」のようだ。
コインを3枚ずつの3グループに分けて、天秤の皿に1グループずつ乗せる。両方の重さが同じだった。次に、天秤に乗せていないグループから1枚ずつコインを取り、天秤の両側に乗せる。左のコインが重かったようだ。これが本物に違いない。
PC2は【プライズ:本物のコイン】を手に入れる。
○プライズ:情報・隠された材料
紙切れには以下のことが書かれている。
「冷凍庫を閉めて、蓋を3・3・4のリズムでノックする。隠された材料は中に。」
どこかに冷凍庫があるようだが、少なくともPC2の独房内ではない。
このプライズに秘密はない。
※【プライズ:情報・隠された材料】はPC4が必要とする情報である。
-------------- ↓【天秤とコイン】秘密獲得時に公開(1枚)↓ --------------
○プライズ:本物のコイン
他のコインと見た目は同じだが、重さが違う本物のコイン。
よく見れば、裏面に「箱に投入せよ」と文字が刻まれている。
このプライズはいつでも使える(手番消費なし)。
このプライズに秘密はない。
------------- ↓本物のコインを箱に投げ入れたら公開(2枚)↓ -------------
※宝石の鍵について:ダイヤモンドの鍵が正解だと宣言できたら、【宝石の鍵】の調査判定に+2の補正をあげてください。
○宝石の鍵
箱に投げ入れると、ポンッという音とともにコインは消えてしまい、代わりに1枚の紙切れと6本の鍵が箱の底に現れた。
鍵の持ち手部分が宝石になっており、調べた結果それぞれの種類は以下の通りだ:
サファイア、エメラルド、ダイヤモンド、オパール、ラピスラズリ、カルセドニー
この中に牢獄から脱出するための鍵があるのだろうか?
このハンドアウトは【プライズ:情報・宝石の力】を所持していないと調査できない。
【秘密】
ショック:PC2
ダイヤモンド以外の宝石を英語で書くと、Sapphire、Emerald、Opal、Lapis lazuli、Chalcedonyになる。それらの頭文字を合わせると「CLOSE」だ。「閉まる」ために使われていないのはダイヤモンドの鍵のようだ。
PC2は【プライズ:牢獄の鍵】を手に入れる。
○プライズ:情報・プログラムコード
箱の中にある紙切れには、以下のことが書かれている。
「password.html:
console.log("79"+72*117-355+"78key3");」
なにかのプログラムコードに見えるが、一体何を意味するのか。
このプライズに秘密はない。
※【プライズ:情報・プログラムコード】はPC3が必要とする情報である。
---------------- ↓【宝石の鍵】秘密獲得時に公開(1枚)↓ ----------------
○プライズ:牢獄の鍵
ダイヤモンドの宝石がついている鍵は、出口を開けられるらしい。この鍵を使える場所を探そう。
このプライズに秘密はない。
※このプライズをPC2が入手した時点で、【牢獄】の秘密が公開される。
-------------------- ↓初期公開ハンドアウト(2枚)↓ --------------------
○牢獄
正面に鉄格子、あとは何もない壁に囲まれた独房、のように見える。
ここから脱出するにはどうすればいいのだろうか…。
このハンドアウトは調査できない。【プライズ:牢獄の鍵】が手に入れば【秘密】が公開される。
【秘密】
ショック:なし
鉄格子の開閉はプログラムによって管理され、「鍵」プログラムを使うことで鉄格子がせり上がり、牢から脱出することができる。
クライマックスフェイズの開始時に【プライズ:牢獄の鍵】の使用を宣言すれば、PC3は牢獄から脱出することができる。
○箱
正立方体の白い箱。よく見れば蓋となる部分があり、開けるとノートパソコンが入っている。だが起動ボタンを押しても反応がない。
【秘密】
ショック:なし
箱の後ろに回れば、底の部分が引き出しになっているようで、開けるための取手がある。引き出しの中にはノートパソコン用のバッテリーと、一枚の紙切れが入っている。
PC3は【プライズ:バッテリー】と【プライズ:情報・暗号】を手に入れる。
-------------------- ↓【箱】秘密獲得時に公開(2枚)↓ --------------------
○プライズ:バッテリー
ノートパソコン用のもの。使用することで、1台のノートパソコンを起動させられる。
このプライズはいつでも使用できる(手番消費なし)。
このプライズに秘密はない。
○プライズ:情報・暗号
紙切れには以下のことが書かれている。
「虹色 = rmnmmvs」
これは何かの暗号だろうか。
このプライズに秘密はない。
※【プライズ:情報・暗号】はPC1が必要とする情報である。
----------- ↓【プライズ:バッテリー】を使用したら公開(1枚)↓ -----------
※ノートパソコンについて:【プライズ:情報・数字】に書かれている「382895」が十六進法の表示である。その数字を十進法に変換しパスワードとして入力する、と宣言できたら、【ノートパソコン】の調査判定に+2の補正をあげてください。
○ノートパソコン
やや古い型のものだが、問題なく起動できた。
モニターに認証画面が表示され、パスワードの入力を求められた。ヒントとして、パスワードは7桁の数字だと書いてある。
このハンドアウトは【プライズ:情報・数字】を所持していないと調査できない。
【秘密】
ショック:PC3
「382895」という数字は十六進法での表示で、十進法に変換すると「3680405」になる。
パスワードに後者を入力するとログインに成功し、デスクトップ画面が表示される。この中に使える物はあるだろうか。
ハンドアウト【デスクトップ】が公開される。また、PC3は【プライズ:情報・レシピ】を手に入れる。
-------------- ↓【ノートパソコン】秘密獲得時に公開(2枚)↓ --------------
※デスクトップについて:【プライズ:情報・プログラムコード】はJavascriptのコードであり、コンソールに「79806978key3」と表示させるものである。「72*117-355」の部分だけ計算し、他の部分は計算が必要ないと言及できれば、【デスクトップ】の調査判定に+2の補正をあげてください。
○デスクトップ
「鍵」と名づけられたZIPファイルと、名前が「レシピ」のテキストファイルだけ置いてある。
ZIPファイルの解凍を試みると、パスワードの入力を求められた。ヒントには「ページに表示される文字列を入力してください」と書いてある。
このハンドアウトは【プライズ:情報・プログラムコード】を所持していなければ調査できない。
【秘密】
ショック:PC3
Javascriptのプログラムコードは、「79806978key3」の文字列を表示させるためのものだ。この文字列を解凍のパスワードとして入力すると、「鍵」と名付けられたプログラムファイルを獲得する。
PC3は【プライズ:牢獄の鍵】を手に入れる。
○プライズ:情報・レシピ
レシピというテキストファイルの中に、以下の内容が記されている:
「美味しいアイスクリームの作り方★どうぞ召し上がれ!
ヒント:材料は4つだよ!」
……肝心のレシピはどこにも書かれていないようだ。
このプライズに秘密はない。
※【プライズ:情報・レシピ】はPC4が必要とする情報である。
--------------- ↓【デスクトップ】秘密獲得時に公開(1枚)↓ ---------------
○プライズ:牢獄の鍵
ノートパソコンの中にあるプログラム。ファイル名は「鍵」。
このプログラムを使えば、牢獄の鍵を解除できるのだろうか。
このプライズに秘密はない。
※このプライズをPC3が入手した時点で、【牢獄】の秘密が公開される。
-------------------- ↓初期公開ハンドアウト(2枚)↓ --------------------
○牢獄
正面に鉄格子、あとは何もない壁に囲まれた独房、のように見える。
ここから脱出するにはどうすればいいのだろうか…。
このハンドアウトは調査できない。【プライズ:牢獄の鍵】が手に入れば【秘密】が公開される。
【秘密】
ショック:なし
鉄格子の開閉は音声識別プログラムによって管理されている。決められた合言葉を「鍵」として認証するので、正しい言葉を叫べば脱出できる。
クライマックスフェイズの開始時に【プライズ:牢獄の鍵】の使用を宣言すれば、PC4は牢獄から脱出することができる。
○箱
正立方体の白い箱。よく見れば蓋となる部分があり、開けると大きさがバラバラの氷の塊が水に浸かっている。まるでクーラーボックスのようだ。
【秘密】
ショック:なし
探ってみると、中身に何かが入っている氷の塊をいくつか発見した。一体何のために氷漬けにされたのだろうか…。
また、ボックスの後ろに紙切れが貼ってあるようだ。
PC4は【プライズ:情報・9つの宝】を手に入れる。また、ハンドアウト【中身入り氷の塊】が公開される。
-------------------- ↓【箱】秘密獲得時に公開(2枚)↓ --------------------
※中身入り氷の塊について:「氷を溶かせる材料?」から塩を入手し、氷水に塩を入れると宣言できたら、【中身入り氷の塊】の調査判定に+2の補正をあげてください。
○中身入り氷の塊
中身を確認したいが、まずは氷を溶かさないと無理そうだ。この中に脱出のヒントが隠されているかもしれないのに……なにか方法がないだろうか。
このハンドアウトは【プライズ:氷を溶かせる材料?】を所持していないと調査できない。
【秘密】
ショック:PC4
氷水に塩を入れると、氷の溶ける速度が早くなった。少し時間がかかりそうだが、中身を取り出せそうだ。
見たところ、氷漬けにされたものはほぼ食材のようだ。紙切れも一枚だけあるようだが。
PC4は【プライズ:情報・嘘つき】を手に入れる。また、ハンドアウト【食材】が公開される。
○プライズ:情報・9つの宝
紙切れには以下の文章が書かれている。
「9つの宝 見た目は同じ 本物は1つのみ
偽物はみんな同じ 重さは本物に勝てない
本当の宝を手に入れよ さすれば道は開ける」
このプライズに秘密はない。
※【プライズ:情報・9つの宝】はPC2が必要とする情報である。
----- ↓情報の通りに箱の蓋を閉め、ノックして再び開けたら公開(1枚)↓ -----
○プライズ:氷を溶かせる材料?
先ほどまではなかったはずなのに、氷漬けされていない調味料が箱の中に入っている。
料理の「さしすせそ」といわれる砂糖、塩、酢、しょうゆ、みそが手に入った。これらを使って氷を溶かす方法はないだろうか?
このプライズに秘密はない。
-------------- ↓【中身入り氷の塊】秘密獲得時に公開(2枚)↓ --------------
※食材について:【プライズ:情報・レシピ】の通り、PC4はアイスを作らなければならない。卵、牛乳、生クリーム、砂糖を混ぜ合わせたあとに冷やすと宣言できたら、【食材】の調査判定に+2の補正をあげてください。
※レシピはこちらを参考にさせていただきました: https://www.meiji.co.jp/meiji-shokuiku/homework/experiment/icecream/
○食材
氷を溶かしたら、以下の食材が手に入った:
卵、小麦粉、米、オリーブオイル、牛乳、玉ねぎ、パセリ、生クリーム
また、ガラス製のコップに木製のスプーンも一つずつ手に入れた。これらを使って料理をしなければならないのだろうか。
このハンドアウトは【プライズ:情報・レシピ】を所持していないと調査できない。
【秘密】
ショック:PC4
卵、牛乳、生クリームに加えて、入手していた調味料の砂糖をコップに入れる。クーラーボックスの氷水でコップを冷やせながら材料を混ぜると、アイスの出来上がり!
コップを冷やしたからか、アイスが完成した頃にガラスに文字が浮かび上がった。「開けゴマ」と書かれているが…。
PC4は【プライズ:牢獄の鍵】を手に入れる。
○プライズ:情報・嘘つき
紙切れには以下の文章が書かれている。
「嘘つきは一人。そのページを剥がしてください。」
このプライズに秘密はない。
※【プライズ:情報・嘘つき】はPC1が必要とする情報である。
--------------- ↓【デスクトップ】秘密獲得時に公開(1枚)↓ ---------------
○プライズ:牢獄の鍵
「開けゴマ」、それは古くから伝わる扉を開けるための呪文だ。
もしかして、この言葉を唱えれば牢獄の扉も開いてくれるのだろうか?
このプライズに秘密はない。
※このプライズをPC4が入手した時点で、【牢獄】の秘密が公開される。
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冒頭にも書いたが、作者に謎解きゲームを制作する経験がないため、難易度の偏りを取り除けなかった、申し訳ありません。この点に関して募集の際に注意事項に書いてもらってもいい。秘密を手に入れれば答えがわかることも事前に告知して構わない。秘密入手で先に進められるので、シナリオ進行に関しては問題にならないと思われる。また、GMがもっといい謎を思いついた場合は差し替えても構わない(PLには改変の旨をお伝えください)。
ハンドアウトの公開条件となる行動をPCが取った時点で、GMはそのハンドアウトを公開すると想定している。ハンドアウトには謎が載っているため、公平さを考えて特定のタイミングで一斉公開するのが望ましいかもしれないが、謎の難易度にばらつきがある以上すでに公平とは言い難い状況だし、何よりGMが処理しなければならない情報が多いため、なるべくGMが処理しやすいようにしてもらえれば。作者としては処理忘れを防ぐためにも条件を満たす時点での公開をおすすめする。
なお一部を除いて、【秘密】(答え)を入手するには調査判定が必要で、その判定を行えるのは当然1シーンに1回のみだ。
可能なら、制限時間が残り2~3分になったところでGMが一度アナウンスしてください。また、PLに先に判定してもらい、制限時間になるまで【秘密】の公開を保留するのもこともできる(その場合、+2の補正は得られないが)。
ノックする、合言葉を叫ぶなどはPCの行動として偶然行われる可能性がある。もし謎解きに必要な手順と被ったら、GMが臨機応変にハンドアウトの内容を変えても構わない(行動の必要回数を増やしたり、合言葉を変えたりなど)。
今回、主要行動を行う際登場できるのはシーンプレイヤーのみのため、お守りを振り直しの目的で使用することはできない(マスターシーンなどの全員が登場しているシーンではお互いにお守りを使用することができる)。代わりに狂気カードの特別ルールを設けたので、PCが判定に失敗したら、狂気カードの獲得による秘密開示をおすすめするといいだろう。PCがファンブルした場合、本来のインセインのルール(狂気カードを1枚獲得)とシナリオの特別ルールを合わせて、狂気カードを2枚獲得することで秘密の開示が可能だ。
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※シナリオ制作の裏話などです、読まなくてもシナリオは回せます。
このシナリオを書くきっかけとなったのは、ツイッターで「どんなシナリオ書いてほしい?」というニュアンスのタグでツイートしたところ、フォロワーから「犯罪者と探偵と刑事と一般人の探索者が協力関係を持つシティシナリオ」とお題をいただきました。明らかにCoC向けのお題なんですが、残念ながらCoCでHO制のシナリオを書くのが非常に苦手で、どうにか別の方向から使わせてもらえないかな……と模索した結果、職業も変わったしシティでもないインセインシナリオになりました。どうしてこうなった…。
初期はもらった職業のまま作ろうとしましたけど、探偵と刑事って(少なくともこのシナリオにおいては)キャラ被りでは…?となって、一般人も難しい…!ってなったので変えました。他にも、お守りは自分に使えるようにしようと思ったけど、狂気カードと役割が被ってしまうし、それなら濁流の危険もある狂気カードのみ採用しようと変更しました。ちなみに、狂気カードのルールは同じくサイフィクシステムである「マギカロギア」の「無理」ルールから着想を得ました。
このシナリオを作るのは楽しかったですが、謎を考えるのに半年もかかりました……その割に完成度そこまで高くないですが。一応、謎はどれもオリジナルですが、出題の形式などは今まで遊んだ謎解きゲームの影響を受けています(SCRAPさんなどいつも楽しい問題をありがとうございます!)。
本当はもっと職業に沿った謎も用意したかったのですが(犯罪者に薬の使用や逃走経路に関する謎を出すとか)、リアル知識が及ばないのであきらめました。遊ぶのは楽しいが謎解きを作るのは本当に大変だなと実感しました。しかしこれでも結構頑張ったので、少しでも楽しんでほしいですし、それから一般の謎解きもぜひ楽しんでください!
本当に拙いシナリオですが、もったいない精神で今回も公開させていただきました。サクッと遊べる、とは(GMとしては)言えませんが、数人集まったけど短い時間しか合わなかった!などのときにでも遊んでいただけたら嬉しいです。